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重要性が高まる「DX研修」とは?種類や成功のための準備、会場選びのコツを紹介

さまざまな企業で推進されている「DX(デジタルトランスフォーメーション)」。DXの推進は単に業務効率化が叶うだけではなく、企業構造そのものを改革するほどの影響力を秘めています。

ただしDXは局所的に行うものではなく、企業全体で推進・定着させることが重要です。そのためには「DX研修」を積極的に行い、社員全員がデジタル技術やDXへの理解・活用能力を身につけることが重要になります。

本記事ではDX研修について、概要や重要性、研修の種類や準備の流れを解説。加えて、重要度の高い「会場選び」のコツについてもご紹介しています。

今後DXを推進していきたいとお考えの企業様は、本記事をぜひご参考になさってください。

DX研修はなぜ必要?

DX(デジタルトランスフォーメーション)研修とは、IT技術の活用によって業務を変革し、効率化を目指すための研修です。

近年ではChatGPT(AI)の台頭も記憶に新しいところですが、それ以外のITツールやプログラミング技術、産業用ロボットなどの活用により変革を行う企業が増えています。

ただしこれらITツールやAIなどを利活用するには、DXに関する正しい知識やコスト、必要な知識・技術を学ぶ必要があります。また特定の部署のみ学習するのではなく、管理職を含めた企業全体で理解を深めることも重要となります。

DX研修が重要な理由

DX研修が重要といわれている理由には以下の2つがあります。

1. デジタルリテラシーの向上が急務であるため
現代のビジネス環境では、デジタル技術の進展が企業の競争力に直結します。従来の業務手法からデジタルツールやプロセスへの移行が進む中、全従業員がデジタルリテラシーを向上させることが急務です。

よってDX研修では、従業員が最新の技術やツールを理解し、効果的に活用するための基盤を提供することが重要となります。

2. データドリブンな意思決定が必要であるため
ビジネスの成功には、データに基づいた意思決定(データドリブン)が欠かせません。

DXを進めると企業全体でのデータの収集、分析、活用を可能にし、迅速かつ正確な意思決定ができるようになります。データに基づいた戦略策定や市場動向の理解は、企業の競争優位性を高める鍵となるでしょう。そのためにはDX研修による知識・技術の習得が必要です。

先述のとおり、DXにおいては特定の部署や個人に依存するのではなく、企業全体でDXの理解と技術を習得することが重要です。ITと直接関わりの少ない部門でさえもIT技術の導入により業務効率化が実現できるため、DXの注目度は高まっています。

全社的なDX研修を通じて、「持続可能な成長」と「競争力の強化」を図ることができれば、企業競争に勝ちやすい強固な組織へ育てることができます。

DX研修開催時には助成金が利用可能

DX研修・推進は国でも重要視されており、DX研修を行う企業は厚生労働省の「人材開発支援助成金」が利用可能です。

人材開発支援助成金は、事業主が雇用する労働者に対し訓練(研修・トレーニング)を実施した場合、訓練に必要な経費や訓練期間中の賃金の一部を助成する制度です。

【条件】
・訓練時間数が10時間以上であること
・OFF-JTであること
・職務に関連した訓練で、特定の条件に該当する訓練であること

【助成率・助成限度額(※中小企業と大企業で異なる)】
・経費助成率:60〜70%
・賃金助成額(1人1時間あたり):480〜960円
・1事業所1年度あたり1億円が限度

人材開発支援助成金を活用すれば、DX研修のコストを抑えることができます。要項を確認し、積極的に活用してみましょう。

関連リンク:厚生労働省 新規事業展開やDX推進等の人材育成に「人材開発支援助成金」が活用できます

DX研修をしないとどうなるのか

先の項ではDX研修の重要性についてご説明しました。では、もしDX(デジタルトランスフォーメーション)研修を怠った場合、企業にはどのようなリスクが生じるのでしょうか?

1. DX推進のためのリーダーが不在となる

DX研修を受けない場合、DXを牽引するリーダーが育たず、組織全体の方向性が定まらなくなります。明確なビジョンとリーダーシップを持つリーダーの不在は、DX推進の最大の障害となり得るでしょう。

2. 社内の足並みが揃わずDXが進まない

DXは全社的な取り組みが求められますが、研修を行わないと各部署間での認識やスキルの差が生まれ、足並みが揃わないままプロジェクトが進行します。これによりDXの取り組みが滞り、効果的な戦略の実行も困難になるのです。

3. デジタル化の恩恵が受けられず十分な結果が出せない

DX研修を通じて最新の技術やツールを学ばなければ、デジタル技術を活用することで得られる「業務効率化」や「新たなビジネス機会の創出」などの恩恵を享受できなくなります。デジタル化の恩恵が受けられないままだと、企業は十分な結果を出すことができません。

4. 競合他社との差が大きくなる

競合他社がDXを積極的に推進する中、自社が取り残されると市場競争において不利な立場に立たされます。DX研修を怠ることで競争力の差が広がり、ビジネスチャンスを失うリスクが高まるでしょう。

これらのリスクを回避し、長く活躍できる企業を目指すためには、DXへの知識と技術を一日でも早く身につけることが重要です。
全社的なDX研修を通じて、持続可能な成長と競争力の強化を図りましょう。

DX研修の主な種類と内容

DX研修には主に2種類があります。DX研修の種類や内容を把握し、自社の人材教育戦略に役立てましょう。

技術トレーニング型のDX研修

DX研修の中でも技術面にフォーカスしたものを「技術トレーニング型研修」と呼びます。
技術トレーニング型研修では、主に新しいデジタルツールやプラットフォームの使い方を学ぶことを目的としています。

【例】

研修の種類 内容
生成系AI(ChatGPT)の業務への活用法 ChatGPTの導入事例をもとに業務効率化を叶えるための知識、技術、リスクについて学ぶ
データ分析のスキル(Excelなど) Excelの活用力向上、および各部門の業務に特化したOAスキルの取得を目指す
情報セキュリティ対策 情報の管理について学び、安全に情報の利活用・運用ができる人材を育成する
クラウドサービスの利用方法 クラウドサービスの仕組みや利用上の注意、活用方法などを学ぶ
RPAについての知識と活用方法 RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を利用する目的、業務改善のためのノウハウを学ぶ
SFA、CRM、MAなどの各種ツールの研修 営業や顧客管理等に役立つITツールの知識、技術、運用のポイントなどを学ぶ
プログラミング言語の学習(Python等) プログラミングの基礎や機械学習等を学ぶ
開発基礎研修 簡易的なシステム設計ができる程度の知識・技術を学び、中長期的な視点でDX人材の育成を行う

技術職やIT部門の従業員に特に有効な研修ではありますが、営業やバックオフィス等でも活用できる技術は多々あります。全社員が技術トレーニングを受けることで、日常業務の効率化や新たなビジネスチャンスの創出につながるメリットが得られるでしょう。

組織変革型のDX研修

組織変革型のDX研修とは、技術的な知識に加えて企業全体のデジタル化推進に必要な戦略、組織文化の変革を学ぶ研修です。

ここで学ぶ内容はDX導入・運用の要(かなめ)となるため、一般社員はもちろん、特に管理職・経営層にとって重要な研修です。

【例】

研修の種類 内容
DX理解研修 ITやAIの得て不得手、どのくらいのコストがかかるのかを学習。DXリテラシーの向上、および活用への理解をうながす
変革管理の手法、デジタル戦略の立案 DXがどのような変革をもたらすのか、どのように活用していくとよいかを学ぶ。全人材に必要な知識だが、とりわけ管理職には必須の知識となる
DX人材育成研修 DX人材の育成に必要な知識・技術を学ぶ。中核を担う人材育成を目的とする場合は、現場の分析・課題の抽出、解決のための手法や調整力を学ぶ

全社でDXへの理解を深めることでDX専門部門の創設などにもつながりやすく、DX推進が深まります。「これからDXを進めていきたいが、社員に知識がなくどこから手をつければいいかわからない」という場合は、DX理解研修から始めるのも一つの手です。

DX研修を成功させる準備のポイント

DX研修を成功させるためには、事前準備が重要です。研修担当者は準備の流れを把握しておき、スムーズにDX研修を実施できるように努めましょう。

1.DXの方向性を明らかにする
2.DXに必要な知識、技術を明確にする
3.研修内容を決定する
4.研修会場、日時、実施方法、対象者を決定
5.会場の手配およびプログラムの作成
6.参加者への通知
7.研修の開催
8.成果の振り返りとフィードバック

各ステップについて詳しく見ていきましょう。

1. DXの方向性を明らかにする

まず、企業のDXの目標やビジョンを明確にします。これにより研修の目的がはっきりし、全社的な方向性が一致します。

研修の効果を最大化するためにも、数値などの定量的な指標を使い、具体的な目標設定を心がけましょう。

2. DXに必要な知識、技術を明確にする

次に、DXを推進するために必要な知識や技術を洗い出しましょう。これにはITツールの使い方やデータ分析の基本、デジタルリテラシーの向上などが含まれます。

具体的なスキルセットを把握することで、研修の内容がより実践的になります。

3. 研修内容を決定する

明確になった知識や技術に基づいて、研修の内容を決定しましょう。
講義形式はもちろん、ディスカッションや実践的なワークショップなど、多様な形式を取り入れることで参加者の理解を深められます。

カリキュラムについては自社で内製するか外部のものを利用する方法がありますが、どちらの場合も早めに確認、準備しておきましょう。

4. 研修会場、日時、実施方法、対象者を決定

次にDX研修の会場、日時、実施方法、対象者を決定します。

内容が1日で終わらない場合は、複数日分の会場確保が必要です。
また、複数日に渡る研修は合宿形式での開催もおすすめです。合宿形式にすることで移動時間を省略でき、集中して学べる環境が整います。

5. 会場の手配およびプログラムの作成

決定した研修内容に基づいて会場を手配し、詳細なプログラムを作成します。
ギリギリで会場を手配すると希望の日時に使用できない場合もあるので、研修内容が決定次第なるべく早めに押さえておきましょう。

プログラムについては講義の順序や時間配分を明確にし、スムーズな進行をサポートするために必要です。
外部講師を招く必要がある場合は早めにオファーを行い、打ち合わせで内容や新規カリキュラムの準備の有無を確認しておきましょう。

6. 参加者への通知

研修の詳細が決定したら、参加者に通知を行います。通知には研修の目的や内容、スケジュールなどのほか、持ち物や事前課題についても抜け漏れなく通知し、参加者の準備を促しましょう。

7. 研修の開催

計画に基づいて研修を開催します。
研修中は講師やファシリテーターが参加者との双方向のコミュニケーションを図り、理解を深めることが重要です。参加者の反応なども記録に残しておきましょう。

8. 成果の振り返りとフィードバック

研修後は参加者からのフィードバックを収集し、研修の成果を振り返りましょう。
これにより次回の研修の改善点を明確にし、継続的なDX推進に役立てられます。

DX研修開催時の注意点

DX研修開催時の注意点は以下の4つです。

・自社の現状レベルを正確に把握したうえで内容を決定する
・DX研修のゴールを明確に設定する
・人材・部署ごとにグルーピングし研修内容を変える
・研修後のフォローを行う

自社の現状レベルを正確に把握したうえで内容を決定する

DX研修を行う際には、まず自社のDX推進状況やデジタルリテラシーの現状を正確に把握することが重要です。現状の強みや弱点を理解したうえで研修を始めれば、必要な内容を適切に設定できるようになり、効果を最大化することができます。

現状分析はアンケートやインタビュー、業務プロセスの評価などを通じて行います。他社にとっては必要なものであっても自社にはさほど重要でない場合(またはその反対)も往々にしてあるため、かならず「自社はどうなのか?」を軸に現状分析を行いましょう。

DX研修のゴールを明確に設定する

DX研修を開催する場合、目的や達成したい成果を明確に設定することが必要です。

例えば、デジタルツールの基礎知識を習得することや、データ分析の基本スキルを身につけることなど、具体的な目標を掲げると効果的です。

明確なゴールがあることで参加者全員が研修の方向性を理解し、一貫性のある学びを実現できるため、研修の進行がスムーズになります。結果として成果を最大化することにもつながります。

人材・部署ごとにグルーピングし研修内容を変える

DX研修を行う際には、異なる部署や役割に応じて研修内容をカスタマイズすることが重要です。

例えば営業部門にはSFA・CRMなどを用いた顧客データ分析の研修を、製造部門にはプロセスの自動化に関する研修を提供するなど、各グループのニーズに合わせた内容を設定します。

これにより各部門の特性に応じた効果的な学びが可能となり、全社的なDX推進がスムーズに実行できるようになるでしょう。

研修後のフォローを行う

DX研修では研修終了後も継続的なサポートを提供し、学んだ内容の実践を促すことが重要です。フォローアップには、定期的なチェックや追加のワークショップ、オンラインリソース(オンデマンド学習コンテンツ等)の提供が含まれます。

持続的にフォローを行うことで“学びっぱなし”にさせず、学んだ知識・スキルを業務に適用しやすくなり、研修の成果が定着します。

研修内容に応じた会場選びのポイント

DX研修を効果的に実施するためには、適切な会場を選ぶことも重要です。以下のポイントを考慮し、最適な会場を選びましょう。

駅から近い会場を選ぶ

DX研修開催時には参加者の利便性を考慮し、駅から近い会場を選ぶことが重要です。交通アクセスが良い場所を選ぶことで、参加者の移動時間を短縮し、研修への集中力を高められます。

特に遠方からの参加者が多い場合は、駅から徒歩圏内の会場を優先してピックアップされることをおすすめします。

高速インターネットが完備されている会場を選ぶ

DX研修の会場選びにおいて、特に重要なのがインターネット環境です。

特に技術トレーニング型の研修では、高速インターネット回線が必須となります。光回線や高速Wi-Fiが完備され、安定かつ高速の通信環境が整った会場を選びましょう。

また、モニターやケーブルなどの設備が貸し出されるかも確認しておくと、研修の準備がスムーズに進みます。

スペースが広く休憩場所のある会場を選ぶ

DX研修を行う際には、研修中の快適さを考慮し、広々としたスペースと休憩場所がある会場を選びます。

広いスペースはグループワークやディスカッションに適しており、休憩場所があることで参加者がリフレッシュできる環境が整います。どちらも研修の効果を高めることにつながるため、下見を行うなどして直接確認されることをお勧めします。

合宿の場合は宿泊施設や食事場所が近い会場を選ぶ

合宿形式の研修では、宿泊施設や食事場所が近くにある研修会場を選ぶことが重要です。移動が楽になれば参加者の負担を減らすことができます。

また異なる場所でそれぞれの施設を確保するのも良いですが、合宿をする場合は研修特化型ホテルの利用もおすすめです。
研修特化型ホテルとは会場、宿泊施設、食事場所が一箇所に集約されている施設で、参加者の移動を最小限に抑えられます。

浮かせた移動時間で研修プログラムを充実させられれば、研修の質も向上するでしょう。マイクロバスなどの手配も不要なので、運営の手間やコスト軽減につながる効果もあります。

スタッフのサポートが充実している会場を選ぶ

会場選びにおいては、スタッフのサポート体制も重要なポイントです。

スタッフのサポートが充実している会場なら研修もスムーズに進み、運営の負担も減らせます。特にDX研修の実施実績が少ない企業では、トラブルやイレギュラー発生時に速やかに解決できるよう、スタッフのサポートが手厚い会場を選びましょう。

まとめ

本記事ではDX研修の重要性や種類、準備の流れや会場選びのポイントをお伝えしました。

DX研修では学ぶべき内容が多岐にわたります。カリキュラムのボリュームや企業内のスケジュールによっては、複数日にわたって開催が必要になる場合も多いでしょう。そのような場合にはやはり合宿形式での開催が望ましく、開催担当者は短期間で集中して学習を深められる環境づくりが重要な任務となります。

L stay&grow晴海はDX研修合宿にも最適な“研修特化型ホテル”です。

当館は高速光インターネット回線を完備した会議室のほか、お食事を楽しんでいただける広々としたバンケット、宿泊施設をすべて同じ施設内に有しております。参加者様の移動負担を減らせるのはもちろん、研修・お食事・ご宿泊についてまとめて伴走サポート。研修ご担当者様の負担減にもつなげられます。

今後DX研修の開催をご検討中の企業様は、ぜひL stay&grow晴海へご相談ください。
スタッフ一同、手厚いご支援をお約束いたします。

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